この記事を書いているのは7月です。あなたがいつ読んでくれているのか分かりませんが、もし夏休み前(もしくは夏休み序盤)でしたら嬉しいです。なぜなら…
英語は毎日、向き合う科目だから
英語学習の基本は、単語力を身に付けることです。そのためにも結論は、【単語リスト】を作りましょう!と、私は強く言いたいです。多くの中学生は、英語の教科書を開いて勉強する時に「この単語は難しいな…」と感じたら、それはイコール「つづりが書けるかどうか」で考えます。結果、「練習して(つづりを)書けるようにならないと!」と決意します。
それよりも、「英単語は日本語にできればOKなんだよ」というお話を、今日あなたにします。そして、お伝えする方法を実践してくれるならば、夏休み中の英語がはかどり、9月以降の【’学校の授業が楽しみになる】ことを、あなたに約束します。
「つづりを書けるようにするぞ~!」と意気込むと
やる気が高い日は「よし今日も、単語練習スタート!」と始められるのですが、英語は言語ですので、毎日の勉強が必要です。ということは、調子が上がらない日もありますよね。そんな日は、地味に辛くて、結果、「今日はパス…。」と思ってしまい、実際にそうします。そしてこれは…習慣になりがちです。なぜだか分かりますか?
なぜなら、今日さぼっても、「明日(の学校の授業)への影響」が少ないからです。ですので、一度この【味】をしめてしまうと、そのうち…「気分が乗った日だけやろう!」になり、さらに「定期テスト直前にまとめてやれば良い!」になります。そして定期テスト後に、泣きながら思います。「次こそはちゃんと…!」と。
いかがですか。過去の私を含めて、心当たりがある人もいるのではないでしょうか。誤解を恐れずに言いますと、【たかが英単語のつづり】ですよ。それよりも…
入試に一問も出ない「つづりが書ける能力」を得るために、放課後の貴重な精神力を削るよりも(2026年の千葉県公立入試で、英作文以外に、単語を書く問題は出ませんでした)、炭素はCで、銀はAgといった化学式を覚えたり、「江戸幕府は1603年だから、『徳川家康ヒーローさ♪』で覚えるぞ~」と、楽しい工夫に知恵を使ったほうが良いと思いませんか。
英単語には、私たちの頭の片隅を、常に支配する威力があって…
英単語のつづりを書けるようにならないと…!という思い…毎日のどこかで、ふとよぎりませんか?一方で、「示相化石と示準化石って、どう違うんだっけ?」とか「連立方程式の文章題、入試で出題されたらどうしよう?」と、毎日思い出しますか?
勉強全体を充実させることが大切
英語が苦手な子にとって、調子が上がらない日は、英語学習が辛いですよね。そんな時は、英語を後回しにするのがお勧めです。「僕は理科の地層と天気が好き。最初の30分は、そこからやろう」とか「私は、年号の語呂合わせを考え始めると、気分が乗ってくる。だから、歴史から始めよう」のように、放課後の自学は、好きな科目や単元から始めると良いです。
そして気分が乗ってきたら、その余熱を利用して、英語を頑張るのです。中高生にとって、その内容の多くは「単語との触れ合い」になるのですが、book,book,book…と書いて練習するよりも、リスト作りに集中してほしいのです。
単語を書く練習=日本語の意味が分かれば良い
book,book,bookと書いて練習することって、「本」を英語にしなさいと言われた時に「bookです」と答えられるようにするためですよね。または授業中に「英語で犬って何と言うんだっけ?」と先生に突然振られて「えっと、分かりません…」と言うのが辛いから(恥ずかしいから)、その対策なんですよね。
これらに対して、私は言いたいです。「定期テストの成績が少しずつでも上がっていれば、堂々と『分かりません』と言っていいんだ」と。だってそうでしょう?学年上位の子が「分かりません」と言った時、あなたはどう思いますか?「アイツはしょーないな」と思いますか。
きっと違いますよね。「アイツでも分からないことがあるんだ…」ですよね。同じです。成績が40点→50点→55点と、少しずつでも上がっていれば、誰も「そんなことも知らないなんて、あいつは雑魚だ」とは思わないんです!
以上は、授業中のお話でした。次に、定期テストのお話をしますね。先月の定期テストで、「日本語を英語にする設問」は、何点分ありましたか?
「ピンポイントで英単語を書かせる問題は少なかったです。けれど、英作文が20点分あって…」とか「定番の穴埋め問題は、単語を知らないとできないから…」と思ったかもしれませんね。
そんなあなたに、あえて言います。「日本語を英語にできなくても良い」と。なぜなら…
本→book、犬→dog。ここを勉強のメインにすると
教科書に登場する英単語において、【日本語を英語にする】。ここを目標にすると、厳しい戦いになります。なぜなら一度でも「今日はやめておこう」と思ってしまうと、次回「えっと、続きはどこからだっけ?」と、『探すことから』始まることになります。
結果、「続きを探す作業」が地味におっくうで、続きにくいのです。さらに…
書けない単語に焦点を当てがちになり
書けるようになる練習は大変です。famous(有名な)という単語を例に考えてみますと、フェイマスと発音しますが、つづり的にはファモウスです。意味は「有名な」です。ということは、「有名な」を英語にする時には、
ア:「おっ、フェイマスだな」と気付き、
イ:「でも、ファモウスと書くんだよね」と、ヒントを思い出し、
ウ:「で、実際のつづりは~」と1文字1文字書く。
というスリーステップが必要になります。また、単語を覚えるタスクは、「今週はこれ一個」というわけには行きません。レッスン1つ分だけでも、30個40個ありますので、そこそこ重労働なのです。
労力は10分の1になります
つづりを書けるために使われる労力について、もう少し具体的に考えてみましょう。「教科書に出ているから~」と言って、athlete(アスリート:競技者)とかenvironment(エンバイロンメント:環境)を書けるようにならなきゃ~と練習すると、大変ですよね。
一方、「日本語に出来さえすれば良い」と割り切れば、「eで始まってtで終わる難しい単語は『環境』だって覚えよう。発音は…大体でいいや。」とか「難しくてtで終わっていたら、『環境』。」くらいでOKなのです。
じゃあ英単語は覚えなくて良いの?
もちろん、「つづりは書けなくて良い」と言っているわけではありません。優先順位のお話なのです。have,play,makeやSunday,Mondayなど、基本単語は書ける必要があります。と言われても…
基本単語かどうかって、見極めは、どうしたらいいの?と困ってしまいますよね。その見極め方法は簡単です。文法の問題集で登場した単語を書けるようにするのです。
たとえば、thing(スィング:こと、物)は、中2の7月に学ぶ「不定詞の形容詞的用法」という単元で登場します。一方で、obstacle(オブスタクル:障害物)は、中2の教科書の、盲導犬のお話の中で登場しますが、文法の習得において使われる単語ではないため、日本語訳が分かれば十分です。そして入試でも、「書きなさい」と出る確率は低いです。理由は、この記事の前半でお話した通りです。
もちろん、学校で単語テストがあるならば、つづりも覚える必要がありますが、基本的には、文法学習に必要かどうかで判断しましょう。「ということは、文法学習は、【つづりを覚える単語を選別】するためにも役に立つのか~」と思ってもらえたならば、嬉しいです。
つづりを覚える時間があるならば
2026年の千葉県公立入試で、「英単語を書く設問」は、一問も出題されませんでした。入試の設問の多くは、以下のようなパターンです。
Q:本文中のsomething amazing happens(何か驚くべきことが起こる)とは、次のどれのことですか。
ア:A new kind of flower is found in the deserts.
イ:Many plants grow and colorful flowers open.
ウ:Wild animals are saved from dying.
エ:A beautiful rainbow appears above the empty lands.
(答えは…イです)
この設問は、「アフリカの厳しい環境下であっても、生命はたくましく生き抜いている」というスピーチが題材の大問8の(1)です。
「本文を読む。設問の意味を理解する。ア~エも読んで訳す。正解を1つ見つける」というステップを(1)(2)(3)…と繰り返すのが入試です。この年の設問数は、全部で27問ありました。すべてが長文ではありませんが、大まかに言いますと、入試を解くとは、上記のような思考作業を、1時間ほどで27回行う。ということなのです。
ということは、1問あたり3分以下で答えなければなりません。よって、速く読んで(日本語に訳して)内容を理解することが、どれだけ重要かが、お分かり頂けたのではないでしょうか。
読解力とは、文脈を把握する力だ
大問8の(2)は、小手先のテクニックが通じない「読解力」が試される、いわゆる脱文挿入でした。英文は以下です。Many kinds of desert plants can grow and live in such dry places in this way.(砂漠の植物たちの多くは、この方法で、乾燥した場所でも、成長して生き抜くことができます。)
この脱文挿入の設問って、国語の定番で、そこそこ手強いですよね。それが英語でも出題されます。ですのでやはり、速く英文を読むことができれば、「この一文、どこに入るかな」と、試行錯誤をする時間が稼ぐことができます。
「なるほど、本文を速く読む意義が分かった」と思って頂ければ嬉しいです。さらに、本文を速く読む必要性を、先ほどの8の(1)の正解を導く根拠を使ってお話します。
正解を導くヒントは10行も先にある
something amazing happens(何か驚くべきことが起こる)の下10行目に、(砂漠が新しくなって、生命で満ちているように思えます)という文があり、これが決め手で、(驚くべきこと)が、(イ:たくさんの植物が育ち、色とりどりの花が咲く)が正解だと分かるのですが、
10行も離れていますので、途中で「えっと、この単語の意味は~」なんて悩み悩み進んでいたら、10行目に到達して訳せたとしても、「あっ、これ…(1)の『驚くべきこと』そのものだ!…ってことは、イが近いぞ~」なんて、きっと気づきません。
なぜなら、10行目とイの文は、100%同じじゃないからです。
この手の設問が不正解になる生徒は、後で言います。「本文はちゃんと訳せました。特に困ったことは無かったです。ちゃんと読まなかったのかも…」と。
つまり、本人も気づいていないのです。おそらく「えっとこの単語の意味は…」と、何度も立ち止まりながら進んでいたはずです。結果、文脈をつかめずに、10行進んだころには、忘れていたのかもしれません。【僕は(私は)何を求め、読み進めているのか】さえ。実はこれ…よくある現象なのです。
「えっと…」と立ち止まるのは、1回2回はセーフです。けれど3回目はアウトです。10行の間に3回も休憩が入ると、もはや【ただ訳しているだけ】になってしまうのです。
以上から、書ける力よりも、訳せる力のほうが大切だと、分かってもらえたと思いますが、実は、もっと大切なことがあります。(1)の答えである「イ」を導く10行下のヒントの文(砂漠が新しくなって、生命で満ちているように思えます)を読んでも、きっと(この記事を読んでいる)あなたも、「実は、いまいちピンと来ていないんですよね…」と思っているのではありませんか?それはそうです。なぜなら…
私があなたに、文脈を伝えていないから
(何か驚くべきことが起こる)という一文と、10行下にある(砂漠が新しくなって、生命で満ちているように思えます)という文はイコールなんです、と言われても、ちょっと納得できないですよね。
私の説明がいまいち?それは否めませんが、実は、「砂漠には雨が少ない。けれど、雨が降ったら」という前置きがあっての(1)だったのです。
ということは、文脈的には、「砂漠に雨が降ったら、驚くべきことが起きます。」という文脈に対して、10行下の「砂漠が新しくなって、命で満ちているように見える」という文が、【驚くべきこと=砂漠に命が満ちている】というイコール関係になるのです。つまり、Q&Aとは、【イコール探し】なのです。
よって、10行下のこの文とほぼ同じイが答えなのです。ちょっとテクニック的なお話をしますと、QをAとして、答えのイをBとします。そして10行下の文をCとしますね。すると、A=Cで、C=Bだから、A=Bである。という論法なのです。これを「三角飛び解法」と言います。
この論法のように、直接AはBだと結びつかないところに、入試の難しさがありますので、そこはまたの機会にお話します。(話を戻しますと…)
ところで、こうも思いませんか?Cの「砂漠が新しくなって、生命で満ちているように思える」という文って、イコールAの「驚くべきこと」なのかな?と。
おっしゃる通りです。それは、私たちが日本に住んでいるからです。もし私たちが砂漠に住んでいたらどうですか?雨が降って砂漠に生命(植物や動物たち)があふれたら…
「うお~!」ってなりますよね、きっと…。というふうに、【行間】を含めた文脈を理解する力が、高校入試に必要な読解力なのです。
ポイントは、現場目線に立って物語を読むことです。つまり、客観視する意識が求められるわけです。あなたもどこかで聞いたことがあるかもしれません。「長文読解は、主観を入れないで読もうね」と。この読み方をはじめ、長文読解には、ある程度の訓練が必要になるのですが、(詳しくは今日は置いておきます)以上のように、まずは…
その1:文脈のつながりを忘れないようにスムーズに読み進める
その2:現場目線に立って状況をイメージする
という2点を、今日は覚えておいてほしいと思います。
以上から、単語リストは大切ですよね?
というお話を聞いて、上記その1のためにも、「単語リスト作り」が大切だと分かってもらえたら嬉しいです。ですので、あらためて言います。夏休み中にすべきことは、「英単語リスト」作りです。
題材は、学校の教科書です
さて、ここからが本番です。リスト作りの題材は、基本的に学校の教科書です。夏休み中の目標は、レッスン6までです。ただし、第一回定期テストの範囲がレッスン2までだと思いますので、レッスン4までを、ひとまずの目標にしましょう。
英単語リストの作り方
学校の教科書を読み「この単語の意味、分からないな」と思った英単語を、リストの左に書きます。1つ1つ書いては調べ、書いては調べ…もしくは、リスト30個を一気に埋めてから、まとめて辞書で調べる。でも構いません。
リストができたら、テストができる
リスト1枚で30個ですので、31個目からは2枚目に書きます。それを3枚4枚と増やしていくことで、中3の冬には10枚20枚となっているかもしれませんね。そんなリストですが、【日本語を隠して】英語にできるか?ちょこちょこテストをしましょう。
手で隠したり、お母さんに問題を出してもらったりと、工夫してください。けれど、こうも思いますよね。「定期テストでは『単語のつづりが違ってバツ』になることが多くて、だから英語にする練習もしないと…」と。
つづりが違ってバツ…の中身を知ろう
あなたが言う「単語のつづりが違ってバツ」とは、おそらくI studied English.を進行形にしなさい。という問題で、I was studying English.と書くべきところをI amにしたり、studingにしたりと、文法に特化した基本単語だと思うのです。
繰り返しになりますが、文法の勉強中に出てきた単語は、つづりを書けるようにしましょう。最後に、少々地味ですが、英単語リストを作るメリットをお話します。
というメリットや、
というメリットもあります。
今日のお話は以上です。
今一番、興味のあること。「これからの私!」と思いながら、
明日も頑張ってください!
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